「ハヤイジキニ ハイキシステム テンケンヒツヨウ」俗にいうチェックエンジン警告です。
明らかなエンジン不調状態で入庫したラピード。想像を膨らませながら故障診断していきます。
専用テスターによる故障コードは燃料が薄い状態...原因は様々ですが、薄いとなれば燃料が足りなかったり、余分に空気を吸い込みを考えたりします。
インテーク廻りの空気を吸い込みそうな個所をチェックしても異常はなし。
しかし、マニホールド内にはPCVバルブからのブローバイガスでオイルが溜まっています。
インテーク内の汚れが気になったので、アンダーパネルやフェンダーライナーを外し下廻りのチェックしたところ、エアクリーナーボックスに無いはずのオイル染みを確認。
ボックスを開けてみるとオイルに浸ったエアエレメントがオイルまみれ...これでは吸入空気が足りなくて薄くなりますよね。
V12エンジンは構造上、ブローバイガスによりマニホールド内にオイルが溜まりやすいのですが、定期的なチェックを怠るとこのような状況になります。
リフトアップしてアンダーパネルを外し、更にフェンダーライナーを外して、ボックスのボルトを8本外す・・・
エアエレメントのチェックは点検や車検時のチェック項目の一つですが、手間のかかる作業です。
走行距離が少ない個体であっても、それぞれの特性を理解してメンテナンスする必要があります。
幸い今回はエアマスセンサーへの影響はありませんでしたが、高額整備につながる可能性がありますので重要な作業です。
テスター診断料金 12,000円 ※トラブルシューティング及び必要パーツは別途費用がかかります