DB MODEL CARS専属フィニッシャーの山口です
引き続き、Aston Martin DBR-1を製作していきます
エンジン本体を製作していきます
基本的にMFHのキットはとても良くできていますが、色々な箇所にとても細かいバリが多くあるので、根気よく調整していきます
ブロックの奥まったところや、細かすぎる場所については、ワイヤーブラシや、回転式の研磨器具を使います
ブラシも素材で硬さが違うので、それぞれの場所によって使い分けていきます
エンジン本体は、クレオスのメタルカラーのスーパーアイアンとスーパーチタンを混ぜて、少しゴールド寄りのシルバー色で塗装しました
ヘッドカバーは、セミグロスブラックを砂吹きし、チジミ塗装(結晶塗装)っぽく凹凸が出る様に塗装しました
キャブは、シルバーとゴールドを混ぜて、ブラックを足して調整しました
クラッチ部分は、フラットブラックにグラファイトブラックを足しました
ブラックやシルバーが多くなりますが、場所ごとに色に変化を与えて陰影をつけていきます
このオルタネーター用ステイをインストの取付場所に嵌めてみると長さが足りないので、加工します
スタイを延長して、届くように修正しました
が、エンジン側の取付位置の指示がインストで間違えている様で、わざわざ長さは延長する必要がありませんでした
インストで指示されているこの穴は、ラジジエーターと繋がる冷却用配管口です・・・
インストも間違えてはいますが、気が付かない私もどうしたものかと思います
冷却用の配管のジョント部の表現は、収縮チューブを使用します
ヘッドカバーにボルトを取り付けていきます
傷を付けない様に慎重に作業しました
吸気・燃料系です
インテークチャンバーは、ライトグレイ下地にアルミシルバーで塗装しました
スロットルリンケージは、0.8Φの洋白線で3連キャブを連結します
キャブにはWEBERのシリアルプレートを取付けます
このエッチングプレートは、1つずつ数字が変えられていて、199、200、201と別々の数字が刻印されています
非常に手が込んでいますが、肉眼ではまず読めません・・・
かなり拡大して何とか右下あたりに “199” と読めます
フューエルホースは、一部破損していたため作り直します
ハンダ線とストックしていたフィッティングを組み合わせます
各々を組み立てて、エンジンが完成しました
精度は相変わらず抜群に良いです
例のオルタネーターのステイは、元の長さに加工し直して取付ました
ひどく遠回りした感じです
部品点数はとても多くかなりの精密度ですが、根本的には補器類の極めて少ないとてもシンプルなエンジンです
排気量は2439CCで244bhp/6000rpmというスペックです
1959のルマン仕様は、左給気の右排気となっていますが、この画像の個体の様に、吸排気が左右逆にレイアウトされているエンジンもあります
最終的には2,992CCまで排気量が上げられた様です
次回は、デカールを張り付けていきます
ここまで、閲覧いただきありがとうございました